盆栽を知る

盆栽の見極め方

良い盆栽の見分け方は、大まかに4つのポイントがあります。最も重視されるのが【樹齢】【樹形】、そして持ち主のかけた【手間】【費用】です。

複数種類の盆栽の写真

盆栽の種類

黒松

盆栽の中でも代表的な松の中でも人気の高い黒松。
幹肌は黒みを帯び荒々しく長い葉が特徴です。
黒松は、邪気を払い、不老長寿、伊勢神宮や出雲大社にある様に神様の木と呼ばれてきました。

黒松画像1
クロマツの荒々しい幹肌は木に古木感や大木感を与えます。特にクロマツは幹が古くなるのが早いので盆栽樹種として好まれます。
黒松画像2
梅は、花の開花時期・樹形・枝ぶりなど種類によって異なります。
梅の種類や仕立て方の選択がむずかしいですが、最初に自分の好みの花の色・樹形・開花時期の3つにポイントをおくと、選択しやすいです。

五葉松

五葉松は海抜約500メートルから2500メートル程度の北海道南部・本州・四国・九州の山地に自生する松です。また、徳川三代将軍家光が愛した木とも言われております。
五葉松は「御用待つ」という語呂から、「御用を待つ」、「仕事を待つ」、そこから「良い仕事が舞い込みますように」という願いを込めて、縁起がよい樹木とされています。冬も緑の葉を茂らせる常緑樹で、不老長寿の象徴ともされており、庭木にも用いられます。
また、五葉松盆栽は縁起物の贈答品としても大変人気があります。

五葉松画像1
五葉松の葉はその名の通り、1つの葉の付け根から5本の葉が出ています。葉性は様々で、色や長さ、ねじれ具合などに違いがありますが大きく分けて「北ゴヨウマツ」と「南ゴヨウマツ」に区別ができます。
五葉松画像2
五葉松は幹や枝が柔らかく針金で様々な樹形に作ることができます。また剪定にも比較的強いので作りやすい樹種と言えます。

真柏

真柏はヒノキ科ビャクシン属(ネズミサシ属)の植物です。イブキ(伊吹)の亜種といわれています。
真柏とは主に盆栽での名前であり、深山柏槇(ミヤマビャクシン)を盆栽として育てたものを真柏と呼びます。
盆栽で扱う樹木の中では一番、格の高い樹種とされます。
昔は入学式の演台横やおめでたい席、最高のおもてなしとして床の間に飾られました。

真柏画像1
真柏の1番の特徴は、短く締った紐状の葉と、わずかな水吸いでも生き抜くことができる強靱な幹枝です。山地により葉性も様々で、葉が細く枝分れの細かい糸魚川産の真柏は「真柏の王様」と言われます。
真柏画像2
自然界では積雪や強風などで押しつぶされ木部が露出し、朽ちて白骨化したものが見られます。枝の一部が白骨化したものを神(ジン)、幹の場合は舎利(シャリ)といいます。

梅は、大きく分けて2種類あり梅干しなどに使われる【実梅】と盆栽などの観賞用の【花梅】があり、【実梅】の種類は豊後系の品種の梅が多いです。
盆栽などに使われる【花梅】の種類は何百種類あります。
梅の特徴は、多くの種類の梅が寒さや暑さに強く、寒いうちから花が咲き、花によい香りがあることです。
また、梅は凄く縁起が良いと言われ、お金が困らない生活ができる、良い仕事に恵まれる、良いご縁に巡り会える、梅はいつまでも健康でいられるという良い効果を梅はもたらしてくれます。

梅画像1
梅は、花の開花時期・樹形・枝ぶりなど種類によって異なります。
梅の種類や仕立て方の選択がむずかしいですが、最初に自分の好みの花の色・樹形・開花時期の3つにポイントをおくと、選択しやすいです。
梅画像2
梅は花の種類も多いので苗木を選ぶ場合は、花が咲いている時期に購入すると仕立てたい樹形全体をイメージしやすいようです。

秋の代表と言われる【紅葉】【楓】これら2つの違いは葉に5つ以上の深い切れ込みがあるものを紅葉、切れ込みが浅いものを楓になります。
楓の花言葉は「先見の明」「用心深さ」です。
鬼門に楓があると「邪気を払う」「鬼が入ってこない」と言われております。

楓画像1
楓には自然交配種やその中間種、園芸品種を合わせると世界に約160種の品種や自然発生種が存在します。
葉は3~9裂し、縁が鋸歯になっているものや滑らかなもの、やや波打っているものなど形や大きさが多様です。
楓画像2
楓は強い剪定をしてもよく芽吹き、枝作りのしやすい樹種です。
いろいろな樹形に仕立てることができ、斜幹や模様木、株立ち、石付き、筏吹きなどがあり、寄せ植えにして楓の林を作るものいいです。

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